読み物を書くすべての人に読んでほしい「短くても伝わる文章のコツ」

最高のネタだと思って書いてみたら、「なにこの面白くない文…」と絶望することってあるじゃないですか。

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それ、書き方がよくないのかも!

先日、ひきたよしあき著「短くても伝わる文章のコツ」を読みました。
「書き出しは何から書けば」「どう書けば伝わるのかわからない」という文章の悩みを解決するコツをまとめた本です。

感想としては、とにかく「分かりやすく伝えること」に特化している印象。
読みやすい文体、小分けされたコツ、そのどれもが要点がはっきりしていて分かりやすいという、「人が読むもの」を作る時に役立つ要素が盛りだくさんでした。

漫画を描いたり、ブログ記事を書いたり、報告書を書いたり…
いろんな「書く」シーンで使えること間違いなし!
というか読んだ後に「書きたい!」という気持ちになりました。

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面白かったので、気に入った「コツ」をご紹介します!

概要・あらすじ

コツ紹介の前に概要をざっくりご紹介。
ひきたよしあき著、「博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ」です。

自分の考えを表に出すときって、独りよがりになりがち。
長すぎたり要点が絞れてなかったり、情報を出すタイミングがずれていたり…
この本ではその問題を丁寧に紐解き、解決する「コツ」を教えてくれます。

そして「コツ」はもちろんのこと、この本自体もめちゃくちゃ読みやすい。
小分けされているので中断再開しやすく、通勤電車のお供にサクッと読めました。ノウハウだけじゃなく、単純に「読みもの」としても面白かったです。

個人的には、独りよがりになりがち筆頭の「愚痴と創作」にいいじゃん!と思いました。いやホントに、創作にマジで良い。長くなるのでそれはいつか別途記事で語ります。

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それでは早速「コツ」のご紹介!

私のNo.1推しコツ!

この本、全5章 43節に小分けされています。
その中でも私が毎日意識するようになったコツがこちら。

「”が”を禁止する」(p69)

この、2章にある「文章を長く分かりづらくする”が”を禁止する」というコツが好きです。

「が」を取ると、一文が短くなるし意図が伝わりやすい!

「あまり時間がないです
挑戦してみます」

「あまり時間がありません。
でも挑戦してみます」
or
「あまり時間がありません。
だから挑戦してみます」

なるほどな〜〜〜!
確かに意図が伝わりやすい!!!
…と、読んだあと特に意識するようになりました。

こういうコツがたくさん入っているので、
「文章が書きたくなった!」「私も人を惹きつける文章かけちゃうんじゃない??」と思っちゃうこと間違いなしですよ!

さて、ここからは文章作成の流れにそって、お気に入りのコツをご紹介します。
1.文章全体の心得
2.書き出しに迷った時に
3.文章を組み立てるコツ
4.書いた後にチェック!

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まずは文章全体の心得から!

【1】文章全体の心得

小学4年生にも伝わる言葉を選ぶ(p103)

小学生でも分かりやすい文章を書く。
これが全世代に理解してもらえる文章を書くコツなのです。

中学、高校で習う漢字や熟語となれば、学習内容によって差が出ます。
人によっては分からない単語も出てきます。
しかし小学4年生あたりで習った単語なら、より多くの人に伝えることが可能です。

「方向指示器」を付けながら、いっきに書く(P66)

いっきに書いて、大幅に削る。
これが中身の詰まった文章を書く極意です。

頭にあることを一度全部書き出してしまいましょう。
その時、接続詞を意識的に付けておくと、後々削りやすい。
「しかし」「つまり」などの接続詞は、文章の方向指示器。あとで読み返す時にどちらに進んでいるかを示すシグナルなのです。

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…なるほど、考えを適切な言葉で書き出すのが大事なのね。

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お次は「書き始める時」の後押しをしてくれるコツ!これで筆が止まらないぞ!

【2】書き出しに迷ったら?

書き出しは『桃太郎』で(p75)

「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが、いました」

書き出しは、5W1Hのうち4つのWでまとめる。
これだけで「いつ、どこで、誰が、何を」まで状況を説明することができる。
これが相手に伝わる書き出しのコツです。

ちなみに「むかしむかし(いつ)あるところに(場所)」という順番に関しては、「人間の心理は、どこで起きたのかよりも、いつ起きたのかを先に知りたいものなのです」と説明していました。

最初と最後の文を呼応させる「サンドイッチ文」(p145)

冒頭と最後の文を関連づけて全体を包む。
著者はこの手法を「サンドイッチ文」と読んでいます。

サンドイッチ文を作る際は、まず書き出しを考え、その次に結びの言葉を考えます。本文を書くのはそのあとです。

出版業界では「最初の1行でこの本を買わせ、最後の1行で次の本を買わせる」と言われています。
文章の中で、最もインパクトのある冒頭と文末を呼応させましょう。

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たしかに!最初と最後を決めると本文(過程)が浮かびやすい!

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無事スタートできたら、次は読ませる文章を組み立てるぞ!

【3】文章を組み立てるコツ

要約文は40字にまとめる(p40)

50.60では長すぎる、一度に頭に入る分量が40文字。

ブログを書く人なら「タイトルは32文字以内に収める」と意識している人もいるので、慣れているかもしれませんね。検索結果に表示される文字数は30字ちょっとなので。
これを読んでから、日記に添える一言を40字にまとめるようになりました。
ちょっと書いてみましょう。

要約は40字にまとめると伝わる。「短くても伝わる文章のコツ」って本オススメです!

これで40文字。めちゃくちゃ短いので頭をひねります。
でも40字にまとめるために削っていくと、文章のテンポが良くなり中身の詰まった文になります。多少溢れても、削るために何が伝えたいかを明確にしていたのでちゃんと要点が生きる文になります。

これが「短くても伝わる」ってことかぁ〜
と、本のタイトルを見ながら思いました。

文章の密度を高める「3つの中のベストワン」(p29)

本や資料の中から、最も重要だと思う3つを選んでみましょう。
そして3つを比較検討し、その中から最も重要なベストワンを選び出すこと。

ここでバッサリと切り捨てる覚悟が必要です。

3つの中から要点をひとつに絞るとき、「なぜこれが最も大切なポイントなのか」「なぜこれが他の2つよりも重要なのか」などと考えることができます。
比較することで、残りの2つがベストワンの理由を肉付けする材料になってくれるのです。

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要点をつかむことが、読みやすい文のコツなのか!

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…さて、文章が書けた!
読みやすいかチェックしよう!

【4】書いた後にチェック!

文章に番号を振る(p132)

一文一文に番号を振る。
振られた番号の中で書ける要点はひとつだけ。
そして前後の文章を読み「意味が繋がっているか」を確認しながら読みます。

これで短くするときにどの文章を削ればいいかが分かるようになります。
そして一文を削ったり、二文を一文にまとめたりできます。

文章の”色”で風通しをチェックする(p140)

黒い文章…漢字が多く読みにくい
青い文章…カタカナ語が多くよくわからない

これらを「白い文章」に改善してみると、読みやすい文章になります。

遠目で見て「全体的に黒いなぁ」と思ったら、間違いなく読みにくい。
「漢字が多くて全体的に黒く見える文章」は、難しい印象が先立って読んでもらえないのです。

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いかがでしたか?
こんな感じで、一気に読みやすい文章に変わるコツが詰まった本でした。

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ここからは、私が本を読んで感動したポイントを述べていきます。この本、コツ以外も凄いぞ…!

話の運びが上手い!

この本、文章や話の運びがとても上手なので、本の流れ自体にも学ぶ点がたくさんありました。

特に小分けするのが上手!
例として、書き出しは『桃太郎』で」という項の流れを追っていきましょう。

「書き出しは、5W1Hのうち4つのWでまとめる」

むかしむかし(いつ)あるところに(どこで)おじいさんとおばあさんが(誰が)いました(何を)を例に、「書き出しは、5W1Hのうち4つのWでまとめる」と説明。

「「4W+早い話が」で文章を書く」

直前に学んだ「4W」に結論を加えて、分かりやすくすると説明。

「さっきまでのはビジネス文書」

さっきまでのはビジネス文書での書き出し。
ブログやSNSは「とにかく大変だった」といきなりクライマックスで始めて、読み手の興味をそそる発言句を持ってこよう。と説明。

「相手が「何を得するか」で文章を組み立てよ」

「相手本位の順番で書こう。相手が「何を得するか」で文章を組み立てよ」と説明。

…上手じゃないですか?
「一気に出さずに、情報を小分けして、関連付けて覚えやすくする」のがすごく上手なので、参考になる。

特に「相手本位の順番で書こう」というのはもっと前に言ってもいいくらい大事なのに、書き出し方法が分かってきて周りを意識できる余裕が出来てから説明しているのが上手だなと思いました。

コツに説得力がある!

この本、コツに説得力があります
納得できるエピソードがあるから、コツに説得力が増すのです!

「タイトル大事だよ」と言った後に
「ネットで本を買うようになり、本屋で試し読みをしなくなったから、タイトルで概要がわかる必要がある」と納得させるエピソードを入れる。

「書き出しは桃太郎」という項目でも
「むかしむかし(いつ)あるところに(場所)」という順番を「人間の心理は、どこで起きたのかよりも、いつ起きたのかを先に知りたいものなのです」と説明していました。

「3つの中のベストワン」という項目でも
「なぜ3つなのか」を説明しています。
「1」は絶対数、ひとつの意見では強い自己主張にしか見えない。「2」は正誤や陰陽のように対立した概念を示す、「3」は調和で人を納得させる力がある。また、これ以上は記憶に残りにくくなってしまう…と。

こんな感じ!
これがスイスイ頭に入るポイントかなと思いました。

愚痴と創作にいいのでは?

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一度に設定お出しされると、読む気がなくなるな…

というのは、お話を読んだり書いたりしているとよく感じることです。
さっき言った「一気に出さずに、情報を小分けして、関連付けて覚えやすくする」「コツに説得力がある!」というの、すごく大事で。

つまり分かりやすさって「小分け」と「説得力」なんだと思うんです。

しかもこれ、文章だけに言えることじゃないんです。
それこそ、漫画やシナリオ作りにも言えることなんです。
あと喋るときにも役立ちそう。

「相手が聞くモードでないのに、思わず引き込まれるように話す」ことってめちゃくちゃ大変だと思うんですけど、分かりやすければそれだけ間口が広がるじゃないですか。
だからこの本で学んだことが一番役に立つのって、愚痴と創作なんじゃない?と思うんです。

なので読み物を書く全ての人、伝えたいことがある全ての人に読んで欲しい、「伝え方」の基本が詰まった本だと思いました。

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いやぁ素晴らしい

まとめ

「短くて伝わる文章のコツ」面白かったです!

はじめにも書いたんですが、この本ノウハウだけじゃないです。
単純に「読み物」としても面白かったです。

するする頭に入るのは、説得力のある例や裏付けを出すタイミングが上手いからでしょうか。文章や話の運びがとても上手で、本の流れ自体にも学ぶ点がたくさんありました。
流石長年小学生へのコラムを書いている著者だなと思いました。

  • 情報を小分けする
  • 情報を関連付ける
  • 納得できるエピソードを添える

とりあえずこの3点を覚えておいてください。
そしてこの本を読んでみてください。
とにかくコツとリズムが半端ないことが分かります。読むだけで「いやぁ〜こりゃ自分も良い文章かけちゃうな〜」と思っちゃうこと間違いなしです。
実際に書けるかは別ですが。

「良い!!!!」と思ったことが上手く伝えられないのって辛い。
心揺さぶられたネタを最高の伝え方で投げれたら、どんなに楽しいでしょうね。

以上、ヒカリビタミンでした。

おまけ。Amazonレビューを見て欲しい

文章のノウハウ本を読んだ人が、どんなレビューを書くのか。
それを見るのが好きで、例に漏れずこれも感想サイトを見に行きました。

その中でも、Amazonのこのレビューが短くて「買いたくなるやん」となったのでご紹介します。

何回か目頭が熱くなりました!テクニック論だけでなくて、マインド・価値観・ものの見方などに心打たれました。はじめてレビューを書こうと思えた本です。

Amazon「短くても伝わる文章のコツ」レビュー

これグッときました。
短くて!!伝わってるよ!!!!
タイトル体現してるよ!!!!!!

以上、ヒカリビタミンでした(2回目)!!おわり!

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